歯列矯正日記①

【歯科医院決め】

去年の今くらい?もう少し前?に相談に行き始める。矯正歯科ってアホほどあるので、通いやすい範囲で認定医・専門医に絞って受けた。相談料の無料・有料は気にしなかった。色んな話が聞きたかったので。

私は上下の歯のガタ付き・出っ歯が気になっていたのだけど、歯科によって下顎の方針が違うためその部分を重点的に聞くようにした。抜歯するか、アンカー使うかなど。そしてその方法を採る理由。当初は上だけ裏側にしようとしていたので、その点でのデメリットも聞いた。

4件周って最後に行った今のとこに決める。勿論予測通りに治療が進むとは限らないわけだが、今のところは「こういう経過ならこう」「もしこう動けばこう」と、柔軟に対応してもらえそうだと考えた。また、疑問点を気軽に聞けないのは怖いなと思ったがその点で安心できた。

但し、複数件周るうちに判断ができるようになっていったという面があるので1番気になるところを最後に回すべきだったかも。

2020年2-3月くらいから新型コロナにより暫く歯科にも出向いていなかった。2020年秋に今の歯科を訪ね、いざ精密検査。

複数周って見解がブレなかった点は上2本の抜歯が必要だということ。あと治療開始した歯科では、裏側矯正に向かないケースと言うことで表側にすることを決める(裏だと時間がかかるだけでなく、仕上がりが甘くなるとのことだった)。

【精密検査〜本日(器具装着準備)】

12月に精密検査(3万円くらい)。レントゲンや各部の測定、模型作製のための型取りなど。

1月に歯型が出来上がり、診断を聞く(1万円くらい)。案の定上顎前突で、下顎が平均より小さいとのこと。よって、経過にもよるが基本的には上2本のみの抜歯で下は親知らず(埋没)の抜歯が必要になるかもとのこと。下は1mm下げるのが目標だが、親知らずが歯列側に向かって生えてしまっているので今のままでは1mmも動かないらしい。神経が親知らずの歯根にかかっているかもしれないので、抜歯の際場合によっては麻痺が起こるリスクあり。

今後の流れとして、

①上6番にホールディングアーチを装着し、右上6番を少し外へ回転させる。右側の方が歯列が急に狭くなっているため。1〜2ヶ月。

②上2本抜歯+ワイヤー装着し、犬歯が十分下がるまで動かす。1年くらい。

③下歯列との噛み合わせを見て親知らずを抜くか判断し、下にもワイヤー装着。1年半〜くらいで保定へ。


今日は診断を聞いて、バイヘリックスをつけるための歯列の隙間を確保するため、歯の間にゴムをつけた。装着から4-5時間で痛むらしい。

来週はいよいよ器具装着である。これから3年くらいの生活がどうなるのか未知だ。

深夜百太郎 入口(舞城王太郎)-ネタバレ

ショートショートホラー。Twitterで連作していたのかな?

21/01/11-21/01/19

平日少しずつ読み進めた。

高校の教科書で読んだ夏目漱石夢十夜」の構成が好きなのだけど、一太郎、二太郎……と続く章でそれを思い出した。

以下印象に残った作品。

(21/01/11に読み始めたけれど早速ブログの存在を忘れていた)


21/01/12

【十二太郎 笑う鬼】

鬼に取り憑かれて?毒親になった母親。

この作品の母親は″鬼″に憑かれて息子を責め、自殺未遂を三度もさせるまでになる。

神社でお祓いを受けてまともになった自分を空っぽになったと感じ、鬼の高揚を懐かしむ。

「鬼になったのは私で、鬼になれるのはそもそもどこか鬼なんだろう。」

わたしは自分にいくつもの側面があって、コミュニケーションを取るときには必要に応じてそれぞれの面を誇張して扱っているように感じている。面接なんかで自分を大きく見せるにも、全く自分にないものは見せられないと思っている。最後の一文は、作中の母親にもそのような側面があって、それが増幅された結果が鬼だったことを示すのだろうか。


【十三太郎 あじさいの中】

近づくなと言われたあじさいの中を覗いたら綺麗な女がいて関係を持ち、妻子に申し訳ない取る思いながら家に連れ込んだら全員消えて延々続く梅雨の中で女と暮らす羽目になる。

女は意味のないひらがなの羅列しか発さないのだが、数文字のひらがながこんなに怖く感じるとは。


21/01/13

【十八太郎 河童の地蔵】

河童の話多いな。福井って河童伝説でもあるんだろうか?

河童の地蔵を主人公のために持ち帰ろうとした男の子が、呪いのためか片目が潰れる。主人公は眼球が無くなって瞼の皮膚がぴったり閉じたその眼窩をもつ男の子が俄に気になるようになって、太鼓のような目元を叩かせてね、なんて声をかける。

ちょっとフェティッシュな終わり方で好き。


【十九太郎 ファミレスの子供】

ファミレスで働く主人公。バイトのおばちゃんの8歳で亡くなった息子が深夜2時に夜な夜な現れる。おばちゃんがシフト外れてからも変わらずに。バイトの若い女の子とのトラブルがあり、女の子は幽霊の息子を連れ去ろうとするが他のバイトに阻止される。退店して行った男の子に、もうお母さんは夜来ないよ、と伝えた方がいいだろうかと言う店員に、主人公はせめて夜の2時の外よりは優しいファミレスであって欲しいと思う。

死後幽霊に絶対なりたく無いのだけど、もしなったらこれくらい優しくされたい。


【二十二太郎 軽トラの荷台】

軽トラの荷台に突然全裸で胡座を組んだ男が現れる。時を同じくして横を流れる川に化け物が。念仏を唱えながら化け物から逃れて人里を目指すが、山道は延々続き化け物は追ってくる。どうやら荷台の人外に守られているようだが、一向に事態が好転する気配も無く、「化け物が俺を諦めるまで、あるいは俺が俺を諦めるまで、もしくは、この長い長いひたすらの夢の中で生きたいももういいもなくただ俺がゼロになるまで。」続くようだ。

なんだか別に生きたくもなく寧ろ偶に死にたいくらいの気持ちで生きていることと、引用部にシンクロを感じた。


明日は二十五太郎からなんだけれど、猫が出てくる話のよう。猫好きなので楽しみ。


21/01/14 

別に書いたが気分が頗る悪い。

二十七太郎がとても良かった。


記憶破断者-小林泰三

2021/1/10読了

以下ネタバレあり


主人公は前向性健忘症で、他社の記憶を改竄できる怪人と戦うという設定に惹かれて手に取った。

小林泰三玩具修理者を読んだような…というレベルで、作家名は知っていても沢山読んだことがあるという訳ではない。


会話文も多く、さらっとした文体で疲れることなく一気に読めた。

そのせいかもしれないが、いまいち理解しきれていないところもあり読んだ直後から消化不良気味。

主人公の記憶が失われるため、読んでいる側も時系列が本当に書かれている順なのか?と疑いながら読み進めた。

恋人だと名乗った黄色い歯の女は一体なんなのか?ラストで出てきたのはどういう状況なのか?

北川さんはノートに何を書き加えたのか?


徳さんの口調(〜のじゃ)が実際には居ないだろということが気になりつつ。